人気ブログランキング | 話題のタグを見る

大好きなSweets や日常の中で感じた事を色々書いていきたいと思います。


by serendipity-vivi
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

「オ・プティ・マタン」武井シェフによる講習会

 
   
「オ・プティ・マタン」武井シェフによる講習会_a0117484_244278.jpg


「Sweets Pleaseでの定例浅草橋講習会の9月は
「オ・プティ・マタン」の武井シェフでした。

シェフが現在、こだわりを持っていらっしゃるのが、
以前、ブログでも紹介したように、粉類を焼いてから使うという事。

そんなシェフに教えて頂いたのは…

  
「オ・プティ・マタン」武井シェフによる講習会_a0117484_2473712.jpg


「 ガレット デ ロワ 」
ロースト小麦粉を使った、独特の折り方で作るフィユタージュの生地に
やはり、ローストアーモンドパウダーを使ったクレームダマンド
そして、12分立てにしたホイップクリームの軽やかさ
こんなにも、コクがあるのに軽い「 ガレット デ ロワ 」 は初めてでした。


  
「オ・プティ・マタン」武井シェフによる講習会_a0117484_301722.jpg


「 パリブレスト 」
形がとてもキュートです。
ムスリーヌのクリームを作る際に使う、
クレームパティシエールにもロースト小麦粉を使用。

漉さないのにも関わらず、
軽くとても滑らかで口に含むと
ふわっとクリームのコクが拡がる、
クレームパティシエールは驚きの「目から鱗」の炊き方でした。


  
「オ・プティ・マタン」武井シェフによる講習会_a0117484_392853.jpg


3品目の「 タルト ノスタルジー 」 は
シェフがスイスで修行していた時の想い出のお菓子。
スイスのヴォー地方の伝統菓子で、シェフのスペシェリテ。

ザクザクタルト生地に、材料を合わせて、サッと煮立たせたら
生地に流し込んでこれまた、サッと焼いたミルキーでプルプルのアパレイユ。
出来上がりの表情が一つとして同じものが出来ない材料として
使われているシナモンが
ミルキーなアパレイユをキュッと引き締めるアクセントになっています。
まさに、「 Simple is best 」 が ピタッとくるお菓子です。


シェフのお話通り、
色合いはとても地味なものでしたが、それだけに味わい深く、
シェフの想いが、「ギュッ!」と詰まった3品だったと思います。


「 トンネルを抜けるとそこは雪国だった 」 と言う
川端康成の一節がありますが
武井シェフのHPでは、
「 トンネルを抜けるとそこは南仏だった 」 と記されています。

「 どうして、都心からそんなにも離れた所に
お店をお出しになられたのですか?」 の質問に
「 人を含む周りから惑わされずに、
自分の思うことをしたかったから 」 と言う答えと共に
「 多分、このような材料や、
作り方をしているシェフは他にはいないと思う。」 と言う言葉から
昔気質の職人さんを思い出した私でした。
by serendipity-vivi | 2013-09-20 03:41 | 浅草橋定例講習会